ほのあまき春甘藍の葉は透けて
山焼きの天を濁音で行く軍機
ねこに恋われも狂気を持て余す
リラ冷えや終日解けぬ謎ひとつ
ちちの忌の母に七度の山笑ふ
きみの小言何だったっけ春うらら
苦きこともちぎって春のサラダ喰ふ
春愁ふ惰眠のねこを呼び捨てに
春雨じゃショパンの雨じゃ濡れてこか
草の芽は精霊のごと地に満ちて